コラム42

2019年6月27日

子どもも働くことの意義

 

先日、『静岡市こどもクリエイティブタウンま・あ・る』を訪問した。ここで開催しているこどもバザールは、小学4~6年生のこども店長たちがつくるこどものためのこどものまちなのだ。商品をつくる、売る、お仕事を教えるのは子どもたちである。さらに小さい子どもたちは、社員となって働く。働くと給料をもらい、それでバザール内で買い物をしたり、ゲームをしたりする。やりたいことは自分で決めるのである。バザールを視察すると、8割は女子。男子は少ないが、女子が活発に仕事をして生き生きしている。ここで行われていることに含まれる要素を、戦前の暮らしから抽出した「失われつつある暮らしの価値」を照らしわせると、なんと多くの要素が含まれていること。それ以外にも、責任感、自主性が身に付き、保護者の方々は、これに参加した結果、子どもの顔つきがかわった、道筋をたてて行動するようになった、明るい会話が増えた、小さい子の相手ができるようになった、など多くの効果を指摘している。学術的に効果を見えるかする予定である。