コラム29

2018年12月18日

高校生の価値観

 

地方にある駅は誰が利用しているのか。ある秋田県のJRの駅で利用者を観察すると、利用者のほとんどが高校生である。また、電車の本数が少ないか利用目的が限定的なため、意外と混雑している。高校生はにぎやかで、電車の中であれこれと恋の話や部活の話をしている。その話題の内容は都市の高校生とそれほど変わらない。そして、ほとんどの人がスマホを見ている。実は、このように部分的に見ると、都市の高校生も地方の高校生も同じ環境におかれている。何一つ変わらない状況にある。しかし、地方の高校生は、都市に住むことにあこがれて、大学からあるいは就職する時にその故郷を離れていく。もしかしたら、高校生の段階で地方の良さ、都市の良さの両方を知り、どのような人生を送るのかをじっくり考える機会を与えることで、高校卒業後の人の流れに変化を与え、地方を活性化させることができるかもしれないと考えている。湯沢において新しく始まるライフスタイルデザインプロジェクトでは、そのあたりに焦点を当てて挑戦していく。