2018年8月30日
あなたは何をGiveし続けますか
日本の戦前の暮らしの中には、何かをGiveし続けるということが度々登場する。野菜が大量に収穫されたとき、魚が多く採れたとき、近所の人にGiveするのである。この時、何か見返りを期待しているわけではない。ただ、Giveし続けることで、後々、予想もしないTakeがある。Takeを期待したGiveと、Takeを期待しないGiveは、心の構えが大きく違う。先日、都市から地方へ移住した人の話を聞いた。移住者が学ぶことは、この何かをGiveし続けることが、信頼につながり、それがあるから、Takeがあるという。しかし、Takeは無くてもいい。それが地域に溶け込むコツだという。今の社会ではこの価値観は少なくなっていると思う。私にはGiveし続けられるものが一つある。それは90歳ヒアリングを600名程度実施したことで得られた先人の知恵や哲学や概念である。私はこれを後世に伝えることにTakeはいらないと思えている。90歳の方々の顔が思い浮かぶとなおさらである。こんな心境を体験させていただいたことに感謝している。あなたは何をGiveし続けますか?