コラム19

2018年7月24日

この活動自体が心豊かだ

 

志摩市において『未来の暮らし方を育む泉の創造シンポジウムin志摩』が2018年7月21日に開催された。そこでは、バックキャストと90歳ヒアリング手法を用いて、志摩らしい未来の心豊かなライフスタイルをデザインし、その実現に向けて市民と連携して活動を進めるプロジェクトの成果報告がなされた。その中で示唆に富む発表があった。ある地区において、地球環境問題やバックキャストなど本プロジェクトの基盤となる考え方の勉強会を開催してプロジェクトの推進を開始したが、開始時点で賛同者があまり得られなかった。人数が減って行ったが、地区の子ども、未来のためによくわからないけど、一緒にやってみないか、と地元の方が発言し、徐々に賛同者が増え、今や20人を越える人が参加する実行委員会が推進している。このプロジェクトのおかけで、地元の事を再度調べたり、共同作業をしたりするうちに、今や自分たちがこの活動を通して楽しみ、達成感を感じ、地域の仲間が再結成されたという。本当に感謝しています、なによりも、今、僕たちが心豊かです!と。私は手法を持ち込み、背中を押しただけで、地域が動き出す。持続可能な暮らしへの転換の瞬間は、こういうことなんだろうと思う。