コラム18

2018年7月12日

質の高い暮らしを維持するために

 

先日、体調が悪くなり、夜に発熱した。節々が痛く、咳が出た。歩くのもだるかった。次の日の朝、熱が下がったので仕事をしたが、昼過ぎから耐えられなくなり、家に帰って寝た。また夜になると高熱が出たため、夜に病院に電話をした。夜間用の電話の窓口が言うには、「それは医者にみてもらい、薬で治さないとダメですよ」と怒られた。そして、勧められた候補の病院に電話をした。症状を話したところ、夜間の救急には来ないでくださいと言われた。出せても一日分の薬だけですよと。昼間にも病院には来ないでくださいと言われた。食欲はあり、お腹を壊してなかったことを伝えたからだろうと思うが、「食べて寝て治しなさい」と言われた。その程度は自分で治しなさいと。久しぶりに、粋な対応をされた気がする。その通り食べてたくさん寝た結果、汗をかき、平熱に戻った。将来、高齢化が一層進み、より一層こんな世界になるんだろうなと思った。しかし、利便性の坂を一歩上がった気がして、気分は悪くない。何かに頼りすぎの暮らしから、自分で何とかする力強い暮らし、質の高い暮らしになり、またそれを維持するためには、このような強い口調の医者が重要な役割を果たすのだろうと思う。今、私たちの社会にはこのように背中を押す人が必要である。