コラム14

2018年5月16日

資源が循環する暮らし

インドネシアには、Fishpondというシステムがある。インド ネシアのバンドンに訪問した時に、実際に地元の方にこの Fishpond を見せて頂いた。かつては、Fishpondに魚を泳が せ、家の残飯などのゴミは Fishpondの魚に与え(Fishpondに 捨て)、やがて、良いタイミングでそれらの魚を食べるのであ る。Fishpond の脇には涼み台なる憩いの場があり、風が通る 快適な環境があった。最近では、そのような暮らし方は少なく なり、Fishpondにはコイなど観賞用の魚がはなされ、憩いの 場としての機能のみが受け継がれている。医者や大学教授など がこのように少し丘陵地に Fishpondを持っているようだ。冷 蔵庫もない場所に、このような Fishpond があれば、新鮮な魚 を食べることができる。うまくできたシステムである。捨てれ ば浄化してくれる、という考え方が染みついてしまったのか。 インドネシアではポイ捨てのゴミの問題が解決していない。ど のようにしたら、ゴミのポイ捨てが減るのか。持続可能な資源 循環システムにはどのような要件が求められるのか。昔の暮ら しに学ぶところは多い。