コラム5

2017年12月21日

ライフスタイルデザインプロジェクト

 

豊岡市は2013年から豊岡ライフスタイルデザインプロジェクトを進めている。バックキャストによるライフスタイルデザイン手法と90歳ヒアリング手法を用いた豊岡型ライフスタイルの創出を進めてきた。

初年度は豊岡市の職員や民間企業からメンバーを募り、90歳ヒアリングを実施し、豊岡の戦前の暮らし方を知り、環境制約下における心の豊かさとは何かについて勉強し、1年かけて、数多くのライフスタイルをデザインした。また、2年目~3年目にかけては、豊岡市内で具体的なモデル地区をいくつか定め、例えば、中筋地区では、「豊岡の食材で集う暮らし」を実現するプロジェクトが開始された。その結果、現在、豊岡に大量にある雪を用いた雪室で地元の野菜を保存することで、給食で地元の野菜を食べることができるようになった。同時に、そばやお酒を保存し、新しい商品開発がスタートした。

自然資源を活用することによって、これまで見えていなかった効果を発見することができ、新しいビジネスが生まれようとしている。実は、他の地域でも見えてきているのが、効率やコストを重視する現代社会では無駄として扱われているものや価値が多々あり、自然資源を利用したり、自然循環を試みると、それらの見捨てられていた価値が見えてくるのである。したがって、ライフスタイル変革にはビジネスチャンスは多いにある。

このように、2013年ころから、豊岡市、秋田市、北上市、志摩市、沖永良部島でライフスタイルデザインプロジェクトが開始された。そして最近では杉並区が「スギナミライフ学」というセミナーをスタートし、ライフスタイル変革のムーブメントが自治体主導で都会にまで拡大し始めている。