コラム2

2017年11月8日

ライフスタイルデザイン

 

地球環境問題は益々悪化し、パリ協定やEUの循環経済を目指す動きは、もはや止めようもない国際的な事象となっています。これら諸課題への解決に向け、2050年までにCO2排出量を80%削減することが世界共通の目標となりました。また、2030年にはSDGsを実現しなければなりません。そのためには、2050年の厳しい目標を鑑み、バックキャスティングにより2030年までに個々の市民レベルのライフスタイルを変革し、豊かな暮らしを実現することが求められます。

益々厳しくなる環境制約下でも豊かに暮らすとはどういうことなのでしょうか。今までの延長線上を描けば、我慢や削減の暮らしか浮かびません。しかし、バックキャスティングを用いれば、一つの地球という前提でワクワク・ドキドキする未来のライフスタイルを描くことができます。2017年12月から、バックキャストテクノロジー総合研究所主催のバックキャスティング研究会が開催されます。異業種の企業が集結し、バックキャスティングで描いた未来のライフスタイルの実現に向けて、また、制約の中でこそ輝く新しい未来の人々のニーズに対して、企業はどのようなサービスを提供していくのか検討を開始します。これこそライフスタイルデザインです。