コラム106

2022年2月28日

2022年の福島第一原子力発電所の周辺

 

先日、福島第一原発周辺を回った。東日本大震災以降、東北地方で復興のための地域づくりやそれに関連する学術的な研究、新しいライフスタイルへの変革の活動を行ってきたが、これまで福島第一原発周辺には行く機会がなかった。この度、もうすぐ11年になるタイミングで実現した。福島第一原発の周囲では放射線量のモニタリングを行っており、その一つは0.66μSv/hであった。さらに近づくと周囲では帰還困難区域という、まだ住めない地域がある。帰宅できる地域とできない地域で全く雰囲気が違う。帰還困難区域は、震災の時点から時間が止まっているからである。動物は、特に、イノシシが巨大化していると聞いた。馬のようなイノシシが道路を横切ったりするそうだ。問題なのが山である。周辺の森林は、除染が行われていないので利用できない。薪にして燃やすことも、葉っぱも利用できない。木を切ることすらできない。木を利用できない山の存在は、自然と共生できないことを意味しており、持続的にそこに住むことができない。自然だけではない、周辺の町の秩序を保つのが困難だったと聞く。このような地域をこの日本に二度と増やしてはいけない。愚かすぎる。いや、人間のうぬぼれだ。自然と共生しなければ生きていけないのに、それを使えなくしていくのはおかしい。そのようなことを考えながら、近くにあるネクサスファームおおくまでおおくまベリーを購入した。美味しかった。ふっくらとしたイチゴでこんなに入って1000円という価格であった。また、ここに戻ってこようと思った。