コラム123

2022年11月6日

知られざる食を味わう美食の会

 

宮城県東松島市「知られざる食」を味わう美食の会が開催された。新大久保駅のK,D,C,,,と東松島の汐さいの宿ちどり館を会場として、オンラインでつないだ。東松島市の方々と東京の方々と交流し未利用食材を試食するのである。東松島市の地域おこし協力隊が自ら漁船に同船し、未利用魚を採り、調理するところを映像化し、東松島の現状を生の声で伝える。また、東京側は料理研究家のコウケンテツさんが、未利用魚を用いて新メニューを開発した。新メニューは3つ。1つは昔食されていたお腹を膨らます楠公飯を現代風にアレンジ。今は、健康食として捉えられる。他は、これまで東松島ではあまり採れなかった太刀魚が採れ始めているため、地元の料理人による太刀魚を用いた新メニューと、コウケンテツさんによる新メニューの両方を開発した。この違いは面白かった。「東松島♡あんのせ太刀魚」(東松島開発)、「太刀魚とあさりの酒蒸し せりのオリーブじょうゆだれ」「牡蠣の楠公飯 チーズリゾット」(コウケンテツさん開発)である。東京側の参加者のコメントには、「東松島の人の生の声が聞けてよかった」「食べ物を大切に食して生きていくことに共感」「昔からの食べ方、健康の原点にも、地球環境の原点にもつながることを学び、共感した」「失われた食を現代風にアレンジするところ、ライフスタイルを持続可能なものに変えるところに共感した」など、都市部の人に影響を与えていることが明らかであった。