2020年4月21日
バックキャスト思考の広がり
新型コロナウイルスは、突如、通常の暮らしを激変させた。3密という言葉が生まれた「密閉空間」「密集場所」「密接場所」を避ける。これによりウイルスが広がるのを防ぐのである。新型コロナウイルスの影響が最も早く出始めたのは、高齢者施設との共同研究であった。私のケースでは、2月19日に高齢者施設側が決断を下し、2月、3月の2か月間のイベント中止、外部者の出入りを禁止するというものである。そのころから、急に、100名以上が集まるイベントが中止となり始めた。東京都が決断を出し始め、その後、杉並区もほぼ同時に検討が開始され、人が集まる行事は中止となっていった。2月27日には3月19日に開催される卒業式後の送別会をキャンセルした。その後、あっという間に、外出がほぼ禁止となり、3月下旬の1週間程度は今までに経験したことが無いほど暇になった。4月10日くらいから、一気にこれまでに経験したことが無いくらい、メールが飛び交うようになった。そこから、現在まで、通常の状態よりも忙しい日々が訪れた。アナログなコミュニケーションを主体としていた暮らしから、一気に、Web会議をするように以降したからである。今までほとんど使用してこなかったソフトを使い、在宅勤務なのに暇がなく働く状態にまでなったのである。Web会議はとぎれとぎれだと思っていたのが、今は意外とうまく会議が進行できるので、良いツールだと思うようになった。対面ではない良さを見いだせたのである。制約の中の豊かさとはまさにこのことである。バックキャスト思考があちこちに広がっているのが良く見える。