コラム56

2020年1月31日

地域の知らない人と挨拶をする

 

秋田県湯沢市で2020年1月25日、26日に、ゆざわ未来の暮らしシンポジウム2020が開催された。1年ほど前から、バックキャストと90歳ヒアリング手法を用いて、未来のライフスタイルをデザインし、それを実現するための活動を開始している。今回のシンポジウムはそのキックオフシンポジウムにあたる。湯沢には例年のような積雪はほとんどなく、住民も訪問者も恐れまで感じるようになっている。このシンポジウムでは、東京からの参加者がいたので、湯沢が初めての人のために、湯沢とはどういうところか、どんな暮らしをしているのかを話題にした高校生とのトークショーを行った。そこで、一つ印象に残ったのは、この湯沢では町を歩いていると、知らない人から声を掛けられるそうだ。「お帰り」「ただいま」の挨拶である。高校生によると、最初は驚きもあったが、直ぐに慣れて、普通にそのような挨拶をするそうだ。そして、高校生に湯沢のいいところを尋ねると、そのような人の温かさを第一に挙げる。このような人間関係が可能なのは、複数の理由があると思われるが、都会に住んでいると、少し恥ずかしいと思ってしまう。このような高校生の素直な心に触れることができたのは大きい。東京から参加した方々はそこの部分に魅力を感じ、もう一度、湯沢に来てみたくなった、と言っている。