コラム54

2019年12月13日

洪水による被害

 

2019年には複数の台風が各地に被害をもたらした。栃木市の被害状況を視察したが、決壊した堤防から水が流れ、栃木駅周辺にまで水は浸水していった。夜中だったこともあり、浸水してきたことに気づいた住民は蔵の2階に避難して長い時間そこで過ごした人もいる。栃木市には大型店舗が多く、数か月が経った今12月にも店を閉めている大型店舗がある。多くの家の車が水に浸かった。その後、車が暮らしに必須なため、中古車が売れたそうだ。台風が近づいてくることを知り、多くの市民が市役所の駐車場に車を非難した人もいると聞いた。今後、自然災害が増えてくることが予想されるため、これらの教訓を生かして、より良い暮らし方へと転換していくのが良いだろう。地球温暖化の影響を受けて、洪水が増えることが予想されている。湖の底の土を分析することで、縄文時代に地球温暖化が進行した時に、どの程度、洪水が起こったか、蓄積した土砂を見るとわかるという。それによれば、地球温暖化によって、今の自然災害の比ではない大洪水が過去に起こったことが証明されている。自然災害にどのように向き合っていくのか、かつて、日本人が実践してきた、米や薪は1年分保存、漬物など保存食は手間ひまかけてもつくる暮らしを真剣に考える時が来ていると思う。