すぎなみ大自然発見

90歳ヒアリングにより残して置きたい価値を見出し、新しいライフスタイルを提案するイベント『すぎなみ大自然発見』を2018年3月21日に開催しました。

杉並区教育委員会主催。杉並区立社会教育センター、大宮八幡宮、杉並区郷土博物館、自然観察の会・杉並、東北大学が連携。杉並にもある自然を散策し、自然と暮らしの関係について考え、自然のすごさを体感しました。大宮八幡周辺を散策し、木の見分け方、昔、どのように使われていたかなどを学びました。

木と人の暮らしとの関わり(自然観察の会杉並)

「未来の暮らし創造塾」を設立

未来の心豊かな暮らし方を新たに生み出し、それに変えていくために「学び合い」、「実行」し、「普及」していく「未来の暮らし創造塾」を設立しました。

 

 

『未来の暮らし創造塾』の設立趣意

平成30年2月27日

塾長 古川柳蔵

 

(1)設立趣意

 

人間活動の肥大化により地球環境は益々悪化しています。地球環境制約は厳しくなる一方です。このままでは今の暮らしは維持できません。そして、今の暮らしの延長線上には解決策はありません。今、技術革新だけでなく、ライフスタイル変革が求められています。

ライフスタイル変革を起こすためには、フォアキャスト思考からバックキャスト思考に思考法を変える必要があります。そして、避けて通れない環境制約を受け入れた上で、その制約があればこそ実現できる心豊かな暮らしを新たに創造し、日本の各地域に広めたいと思います。また、自然と共存していた過去の暮らし方や知恵に学び、未来の暮らしを創造し、その地域らしさを継承したいと思います。

これまで複数の地域では、自治体、地域住民と共にバックキャスト思考を学び、戦前の暮らし方に学ぶ90歳ヒアリング手法を用いて、将来の厳しい環境制約下におけるライフスタイルデザインとその普及を進めてきましたが、この度、これらの各地の地域活動を集約し、ライフスタイル変革を推進するために必要なことを学び合い、実行する私塾「未来の暮らし創造塾」を設立したいと思います。

 

(2)活動方針

 

  • バックキャストを用いてライフスタイルをデザインし、それが広がる活動を進め、心豊かな暮らし方の実現に寄与する。
  • 地域ごとに支部を設置し、地域らしさを生かした活動を推進する。必要に応じて支部長を決める。
  • 各地域の活動により得られたライフスタイル変革に必要な知識やノウハウを共有する。
  • 塾長や塾生はお互いが先生であり生徒であり、学び合いを基本とする。

 

*バックキャストとは、避けて通れない将来の環境制約を踏まえ、現在のライフスタイルの中に、潜在的に潜む将来発生するだろう問題を見出し、その問題の解決策を創出する手法である。バックキャストを用いて、ライフスタイル(生活様式)を新たにデザインし、その問題を解決しようとする方法をライフスタイルデザインと呼ぶ。

 

東京『ライフスタイル変革PJ』開始

東京における『ライフスタイル変革PJ』の開始です。都会にも戦前の暮らし方に知恵や学ぶべき点が多々あります。これらを90歳ヒアリングを実施することで、整理し、持続可能な暮らし方へとどのように変革していくのか、探っていきます。まずは、数名にプレ調査開始です。

『木育ワークショップ』終了

持続可能な暮らしに必要な価値を体験する『木育ワークショップ』が終了しました。2018年度の1年間かけて、日本の8地域(北上、豊岡、志摩、鹿児島、沖永良部島、仙台、豊中、池田)の小学生を対象に、第1回から第3回までのシリーズ開催でした。地域の心豊かな暮らし方へと変わるきっかけになればと願っています。同時に、これからはライフスタイル評価手法の研究につなげていきます。

富山テレビ『未来につなぐエコライフ』

富山で新しい動きがはじまりそうです。2018年1月2日(火)6:00-7:30に富山テレビのBBT年間キャンペーンイマエコSP「未来につなぐエコライフ」に出演しました。富山で90歳ヒアリングを実施し、多くのことを学びました。自然が失われると、それが小さな川であっても、文化が失われ、遊びの知恵も失われたという事例がありました。

北上市シンポジウム

2017年12月16日に 北上市で未来の暮らし方を育む泉の創造シンポジウムを開催しました。テーマは「子どもと一緒に考える北上の自然と楽しみの自給」。基調講演は東北大学大学院農学研究科の陶山先生に植物の遺伝子についてお話いただきました。今回、恒例の90歳ヒアリング創作落語は「おに」でした。